肌寒くなってくるとスーパーに並びだす長芋。11月〜12月はみずみずしい食感を楽しめ、3〜4月は味わい深くなり長芋らしい濃い味を楽しむことができます。
生でも加熱しても擦りおろしでも、万能に特性を活かせる長芋は、淡白な味により幅広い料理に展開することができます。
シャキシャキな歯応えと、味付けを邪魔しないシンプルな風味を活かした、簡単おかずを紹介します。
長芋の特徴
長芋は「山のうなぎ」と呼ばれるほど、栄養価の高い食材です。
うなぎと聞くと精のつく食べ物と連想されますが、長芋も同様。ぬめりの中には胃腸の粘膜を保護し、腸内環境を整える食物繊維や疲労回復に役立つアミノ酸が多く入っています。
脂肪の蓄積を抑え、むくみを解消する成分も多く入っているので、ダイエット効果にも。
乾燥肌の改善にもつながるので、旬な冬の時期に取り入れると美肌効果も期待できます。
すりおろしてとろろにすることが多い食材ですが、加熱することで食感を楽しむこともできます。加熱時間によってシャキシャキにするかとろみを増やすかなど、舌触りを変えることができるのも長芋ならでは。
あの絶品料理の食材を長芋に変え、簡単に美味しく長芋の風味を存分に味わえる一品に挑戦してみましょう。
麻婆長芋
材料
- 長芋 (300g)
- 豚ひき肉 (150g)
- 長ネギ (50g)
- サラダ油 (適量)
- 豆板醤 (小さじ1)
- ごま油 (小さじ1)
- ✻ 水 (120cc)
- ✻ 醤油 (大さじ1)
- ✻ オイスターソース (大さじ1)
- ✻ 酒 (大さじ1)
- ✻ 砂糖 (大さじ1)
- ✻ 鶏ガラスープの素 (小さじ1)
- ✻ すりおろししょうが (小さじ1)
手順
①具材の下準備
長ネギの白い部分をみじん切りにします。
長芋の皮を剥き、1.5cmのサイコロ状にカットします。
材料の ✻ の調味料を混ぜ合わせておきます。
②具材を炒める
フライパンにサラダ油を入れ火にかけます。長ネギ、豚ひき肉、豆板醤を炒めていきます。
ひき肉の色が変わってきたら、長芋を入れて全体に火が通るように軽く炒めていきます。
③味付け
事前に混ぜ合わせておいた ✻ を加えます。かき混ぜながら煮込み、とろみがついてきたら火を止めます。
長芋のとろみがあるのでこのままでも十分ですが、とろみを足したい場合は水溶き片栗粉(材料外)を入れてください。
④仕上げ
火を止めてごま油を回し入れます。
お好みで長ネギの青い部分をトッピングしたら完成。
長芋の味わい
長芋は加熱することでほっくりとした食感に生まれ変わります。
長芋ならではのシャキシャキとした食感が好みの場合は軽く炒めてください。ホクホクとした柔らかみを感じたい場合は長めに煮込むといいです。
軽く炒めただけでも濃い味付けにしんみり浸り、噛むごとに長芋の風味が鼻に抜けます。
調味料は比較的濃いめに使っているため、スプーンを使って汁とひき肉と一緒に口に入れることで、パンチある味を楽しむことができます。
ひき肉のジュワっとした肉肉しさが、淡白な長芋とうまくマッチして、豆板醤の軽めな辛さが心地いい。
長芋に合うお酒
麻婆の中華な味付けには、強炭酸な爽快感あるお酒が非常に合います。
辛味と肉の油分を邪魔せず、爽快感と共に脂を流してくれるハイボールが非常に合う一品。
麻婆豆腐に比べて噛み応えがある長芋だからこそ、おつまみとしても優秀です。汁まで飲み干してしまう、美味しい料理に仕上がりました。
長芋の活用方法
生でもすりおろしでも加熱しても使える長芋は、引き立て役からメインに至るまで、どんな料理にも化ける優秀な食材です。
簡単なレシピ表を作りましたので、活用してお試しください。